
子どもが散らかしっぱなしで片付けをしない。何度言っても、ちゃんと片付けてくれない。そんなお悩みを抱えるママ・パパは多いのではないでしょうか?なかなか片付かない部屋にイライラしたり、子どものことを怒ってしまうこともあるかと思います。
しかし、実は子どもが片付けられないことにはきちんとした理由があるのです。
今回は、子どもが片付けられない理由・原因と、それに対する解決策をご紹介いたします。
子どもが片付けられない理由・原因
早速、子どもが片付けられない理由・原因から見ていきましょう。なぜ、子どもは片付けができないのでしょうか?
片付けをする理由がわからない
子どもが片付けられない理由のひとつは、「なぜ片付けをしなくてはならないのかがわからない」ということにあります。
大人であれば、「片付けをしないと暮らしづらくなる」「次に使う時に見つけられなくなる」「イライラしてしまう」など、片付けが必要であるということがわかっています。
しかし、子どもはその必要性がわからなかったり、身に迫って感じられていません。「どうして片付けをしなくてはならないのか」がわからない上に、今やっている楽しい遊びを中断してまでやらなくてはいけない必要性を感じないので、片付けをしなかったり、片付けができなかったりするのです。
どうやって片付けたらいいのかわからない
いくら親に「片付けて」と言われても、どうやって片付けたらいいのかわからなかったり、そもそも片付けるということがどんなことなのかがわかっていない場合があります。
また、親の思うところの「片付け」と、子どもの思うところの「片付け」が違っているという場合もあります。
そのため、「片付けて」と言われても片付けることができなかったり、子どもにとっては片付けた状態でも親にとっては片付いているようには見えない、という事態が起きてしまうのです。
ものがたくさんありすぎる
子どもが片付けができないのには、「ものがたくさんありすぎる」という場合もあります。おもちゃだけでも、おままごとセットやミニカー、ブロックに絵本などなど、様々な種類があります。片付けるべきものがたくさんある。それだけで、片付けることのハードルが高くなり、片付けることができなくなってしまうのです。
片付けられない子どもへのNG行動
子どもに片付けをしてほしいあまり、ついつい口うるさく片付けをするように言ったり、怒ってしまうことはありませんか?この項目では、子どもに片付けをしてほしい時にしてはいけないNG行動をご紹介します。
・大きな声で怒ってしまう
片付けられないからと言って、語気を荒げて怒ってしまうことはないでしょうか?子どもは楽しくないことはしたくないもの。片付けができないことで怒られてしまうと、片付け=楽しくないこと、怒られることとの認識が育ってしまい、片付けへの嫌悪感や苦手意識が強くなってしまいます。
・きょうだいや他の子どもと比較する
「お姉ちゃんはちゃんと片付けられるのに」「お友達はできているよ?」というように、きょうだいや他の子と比較するようなことは言わないようにしましょう。他人と比較されることで、「自分にはできない」と自信を喪失してしまう可能性があります。その結果、自分から片付けをしようと行動しなくなってしまいます。
・親が手伝いすぎてしまう
ついついもどかしくて、親が手伝いすぎてしまうと、子どもは「片付けはママやパパがすること」と思ってしまい、自分から片付けをしなくなってしまいます。もちろんサポートすることは大切なのですが、やりすぎには注意が必要です。
子どもの片付けを習慣化するには?
それでは、子どもの片付けを習慣化するにはどうしたらいいのでしょうか?
①片付ける理由を教えてあげる
まずは、片付けをしなくてはならない理由を子どもにわかりやすく教えてあげましょう。
例えば、「おもちゃもおうちに帰りたいんだよ」「踏んづけて壊れたら悲しいから、片付けておかないとね」「戻してあげると、明日も楽しく遊べるよ」という風に子どもが納得できるような理由を考えて伝えてあげることが大切です。
②片付けは遊びながら楽しく
片付けを楽しくないことととらえてしまうと、ますます片付けに取り組む気持ちが育ちません。片付けも遊びながら楽しく取り組めるように工夫してみましょう。
例えば、タイマーで時間をはかって「何分で片付けれられるかな?」と競争してみたり、おもちゃをおうち(収納場所)に戻すパズルのようなゲームにしてみたり。色ごと、形ごと、種類ごとに分ける仕分けゲームのようにしてしまうのもおすすめです。
片付け=楽しいことという意識を育んであげましょう。
③子どもの片付けやすい収納を
大人にとって片付けやすい収納でも、子どもにとって片付けやすいとは限りません。子どもの目線に立って、子どもにとって片付けやすい収納に整えてあげましょう。
例えば、おもちゃは子どもの手が届く高さに収納するようにしましょう。ラベルやイラストでどこに何をしまうのかをわかりやすく表示してあげるのもおすすめです。
④数を絞る
たくさんのものがあると、片付けは格段に大変な作業となります。定期的に子どものものを見直して、要らないものは処分するようにしましょう。
おもちゃは入れ替え制にして、「今遊ぶもの(出しているもの)」と「しまっておくもの」に分けるという方法もあります。一定期間経ったら、「出しているもの」と「しまっておくもの」を入れ替えるようにすると、お部屋もごちゃつかず、子どもも新鮮な気持ちでおもちゃで遊ぶことができるのでおすすめですよ。
⑤一緒に片付けをする
言葉がけだけだと、なかなか子どもは片付けをしてくれません。ぜひ、親も一緒に片付けをするようにしましょう。一緒に片付けをすることで、子どもは「こんな風にすることが片付けなんだ」ということを自然と学ぶことができますし、片付いた状態を体験することもできます。ぜひ、一緒に片付けに取り組んであげましょう。
子どもが片付けられないことにお悩みの方へ
子どもが片付けができないのは、怠けているからでも、だらしない性格だからでもありません。きちんと理由を理解して、適切なサポートや工夫をすることで、きちんと片付けられる子に育っていきます。ぜひ、親子で無理なく、そして、楽しく片付けの習慣を身につけていきましょう。
もし、「自分も片付けが苦手で子どもに片付けを教えることができない」「ものが多すぎて、どうしても片付けやすい環境に整えることができない」「どうしたらいいのかわからない」…とお悩みの場合は、ぜひともハート・コードにご相談ください。
ハート・コードのスタッフは全員整理収納アドバイザー資格を保有する女性です。子育て経験のあるスタッフも多数在籍しているので、子育て世帯ならではの片付けのお悩みにもしっかりと寄り添い、片付けのサポートをいたします。子どものものの片付けをきっかけに、ご家族全員が暮らしやすい、そんなおうちに整えるご提案もさせていただきます。
ご家族だけで悩まずに、お気軽にご相談ください。ご連絡お待ちしております。
高橋ひかる
株式会社ハート・コード所属 コラム・インスタ担当
・整理収納アドバイザー
・クリンネスト
・デジタル整理アドバイザー2級
・ホームヘルパー2級
・ファイリングアドバイザー
※記事監修:有賀照枝(整理収納アドバイザー、整理収納コンサルタント)