在庫や業務に使う資材や機器など、いろいろなものが収められている倉庫。雑多に押し込められている状態では、必要なものが見つけられなかったり、過剰在庫や在庫切れを引き起こすことも。備品の把握も困難になるため、紛失も多発してしまうでしょう。倉庫を整理整頓することは、業務効率化へ大きく貢献します。
今回は、倉庫の整理整頓のためのアイディアを5つ紹介いたします。
【倉庫】整理整頓のためのアイディア5選
倉庫を使いやすく整えるためには、まずはどんなものがどのくらいあるのかを把握することが大切です。倉庫に収まっているものを要るもの・要らないものにしっかりと分別し、要らないものを処分しましょう。そのうえで、アイテムごとや用途ごとにまとめて、収納場所を決めていきます。何をどこに収納するのかという「ものの定位置」を決めることで、在庫の管理が容易となり、業務効率も格段に向上します。
どのように管理すれば、従業員の誰もがわかりやすいのか。そして、整った状態を保ちやすいのか。整理整頓を定着させるためのアイディアを次からの項目で5つ紹介していきます。
①ものと置く場所の両方にラベリング
こまごまとしたアイテムはカゴや箱などに入れてから棚に収めることと思います。そのカゴや箱と棚の両方に収納するアイテム名を表記したラベリングをしましょう。そうすることで、カゴごと(箱ごと)取り出した場合にも迷わずに定位置に戻すことが可能となります。
必要に応じて色分けやナンバーリングすることで、更にわかりやすい表示となります。
②文字表記が難しいものは、写真を使った表示を
こまごまとしたアイテムを複数、同じ収納場所にしまう場合は、文字表記よりもその場所にしまうアイテム類の写真を撮り、それをラベルとして貼り付けて表示すると、定位置が一目瞭然でわかりやすくなります。あまり小さい写真であると、せっかく貼り付けてもわかりづらく、表示として機能しません。大きめの、鮮明な写真を貼り付けるようにしましょう。
③形跡管理でわかりやすく
スポンジ素材の板を収納するものの形に合わせてくり抜いて、そのくり抜いた跡に収めるという「形跡管理」という方法もあります。
こまごまとした小さな工具やねじ類など小さなものには向きませんが、ある程度の大きさがあり、定数が少ないものにはこの方法が適しています。直感的に戻す場所がわかる上、戻していないアイテムも一目瞭然。工具類などの戻し忘れや紛失にいち早く気付くことができます。また、あいている形跡の数以上のものは戻すことができないので、余計なものを増やさないという意識も働くようになります。
④区画線を引いて置き場所を明確に
届いた段ボールのまま保管するストックや、台車や大型の機器など大きくて床に直置きして保管するアイテムは、床に区画線を引いて置き場所を明確にするという方法があります。
区画線を引いて置き場所を明確にすることで、ストックやアイテムの把握が容易になります。また、その区画線に収まる分だけ在庫を持つと決めることで、発注するべき時期も明確となり過剰在庫を防ぐことも可能となります。
区画線の手前や内部には大きめにラベリングをすることで、更にわかりやすくなります。
⑤ロケーションマップで把握しやすく
倉庫には複数の棚があることでしょう。そのどの棚に目的のものがあるのかを全て記憶しておくことは困難です。どこに何があるのかを記したロケーションマップを作成し、倉庫の入り口などに表示することで、必要なもののある場所にスムーズにたどり着くことができます。
また、必要であれば、棚ごとにも個別のロケーションマップを作成し表示しておくと、利便性がさらに高まります。
職場環境整理サポートについて
このように倉庫内にあるものの全てにきちんと定位置を決め、その定位置がわかるようにしっかりと表示をすることで、使いやすく管理のしやすい倉庫となります。
しかし、どのように進めていけばいいのかがわからなかったり、従業員間で整理整頓に対する考え方がまちまちだったり、そもそも整理整頓に対するモチベーションが低かったりすると、倉庫全体の整理整頓を進めていくことは困難です。
限られた業務時間内に、効率的に、そして、効果的に整理整頓を進めていくためには、「職場環境整理サポート」のご利用がおすすめです。
・ハート・コードの「職場環境整理サポート」
弊社ハート・コードは、企業様向けのお片付けサポートサービス「職場環境整理サポート」をご提供しております。
「職場環境整理サポート」は、従業員の皆さまが職場内・倉庫内にどのようなものがあるのかをしっかりと整理し、どのように整えれば働きやすい環境となるのかを自分たちで考えて片付けていけることを目指してサポートをさせていただくサービスとなっております。
サービス内容は、クライアント様の状況に合わせたオーダーメイドで決めていきます。
サポート例
①職場の環境整理(モノの片付け)研修→②片付け実践→③運用→④アフターフォロー
従業員の皆様に整理収納理論を学んでもらった上で片付けを実践、整理収納の効果を実感していただくことで、片付けに対するモチベーションを引き出します。その後は、定期訪問などによりアフターフォローを行い、整った環境を維持するためのサポートをさせていただきます。
従業員の皆様が同じ方向を向いて、片付け・整理整頓を進めていくための共通認識を持っていただくところからサポートさせていただきます。まずはお気軽にご相談ください。
倉庫を整理整頓するためのアイディアをチェック
今回は、倉庫を整理整頓するためのアイディアをご紹介しました。
しっかりと定位置を決め、そして、その定位置をわかりやすく表示することで、整った環境を保ちやすくなります。倉庫の整理整頓に困ったら、ぜひとも実践してみてください。
もしも、従業員の整理整頓のモチベーションが上がらない、どのように整えていけばいいのかがわからない場合にはぜひともハート・コードにご連絡を。意識から職場環境を変えていく一助となれましたら幸いです。
- 記事監修:有賀照枝(オフィス環境診断士、整理収納アドバイザー、整理収納コンサルタント、ファイリングデザイナー検定1級)