
「片付けしなさい!」何度子どもにそう声をかけても、片付けをなかなかしない。片付け始めたと思っても、すぐにやめて遊びだしてしまう。そんなお悩みをお持ちの親御さんは多いことでしょう。
なぜ小さな子どもは片付けができないのか、どうしたら片付けが習慣化するのか。
今回は、そんなお悩みにお応えするために、子どもの片付けを習慣化する方法と片付けやすい収納について解説いたします。
子どもが片付けをしない・できない理由は?
そもそも、なぜ子どもは片付けをしない・できないのでしょうか?
①先の見通しがつけられないから
大人でも楽しいことを中断することはつらいもの。ましてや、小さな子どもにとっては、なおさらです。楽しい遊びを切り上げてどうして片付けなくてはいけないのか。大人であれば、次の行動の見通しをつけて、今の行動を切り上げることができますが、まだ小さな子どもだとなかなかその見通しをつけることができません。そのため、楽しい遊びを中断して片付けをする、ということができないのです。
②片付けがどういうことかわからないから
言葉で「片付けなさい」と言われても、そもそも『片付け』そのものがどういう行為なのかがわかっていないため、片付けをしない・できないということもあります。また、親御さんのいうところの『片付け』の基準が、子どもにとっての『片付け』の基準とずれているという場合も。
そのため、言葉だけで「片付けなさい」と言われても、片付けられなかったり、中途半端な状態でやめてしまうということが起こるのです。
③片付けにくい環境だから
似たような引き出しがたくさん並んでいて、おもちゃや自分の持ち物を片付ける場所がわかりづらかったり、片付けるために扉を開ける・ふたを開けるといった、いくつものアクションが必要だったりと、子どもにとって片付けにくい環境である場合、子どもはどこに片付けてよいかわからず片付けられなくなってしまいます。
このように、子どもが片付けをしない・できないのは、ただやる気がないから、とか、片付けたくないからではなく、「片付けようにも(意義的にも、意味的にも、行為的にも)どうしたらいいのかわからない」ということが大きな要因となっています。この「わからない」をいかに解消してあげられるかが、子どもの片付けを習慣化するに当たって大切なポイントとなってきます。
子どもの片付けを習慣化する方法・コツ
それでは、子どもが片付けを習慣化するためにはどうしたらいいのでしょうか?
片付けやすい環境を整える
片付ける場所が遠かったり、わかりづらかったり、いくつものアクションが必要だったりするとお子さんにとって片付けのハードルは高くなってしまいます。
まずは、片付けやすい環境に整えてあげることが大切です。お子さんがいつも遊んでいる場所の近くにおもちゃを片付ける場所を作ってあげたり、『箱に入れるだけ』『棚に入れるだけ』というシンプルな収納にしてあげましょう。また、どこに何を片付けるのかをわかりやすくするためにラベリングをしてあげるのもおすすめです。
わかりやすいルールを決める
「お出かけ前にはお片付けする」「あの時計の針が12のところに行ったらお片付けをする」など、片付けをするタイミングや時間のわかりやすいルールを決めてあげましょう。ポイントは約束の時間の少し前に声をかけること。いきなり「お時間だから片付けるよ!」と言っても、遊びを中断することは困難です。少し前に一度声掛けをして見通しをつけてあげることで、約束の時間にスムーズにお片付けを始めることができます。
親も一緒に片付けをする
ただ「片付けをしなさい」と声をかけるだけでなく、親御さんもお子さんと一緒に片付けをするようにしましょう。
「まずは、お人形から片付けようか?」「ボールのおうちはどこだっけ?教えて」「ママと〇〇ちゃん、どっちが早くカゴに入れられるかな?」など、様々な声掛けをしながら一緒に片付けをすることで、お子さんも楽しく片付けを進めることができます。また、一緒に片付けをして片付いた状態を経験することで、自然と『片付け』の意味や基準を体得することができます。
終わった後はぜひ「がんばったねー!」「きれいになったね!」とほめて、一緒に喜びましょう。成功体験の積み重ねが何よりも片付けの習慣をつける早道です。
子どもが片付けやすい収納とは?
続いて、子どもが片付けやすい収納とはどんなものかをご紹介していきます。
・シンプルなアクションで片付けられる収納
子どもの片付け習慣化のコツの項目でも触れましたように、「入れるだけ」「並べるだけ」「かけるだけ」といったシンプルな動作で片付けられる収納がおすすめです。例えば、ふたがついていない箱やカゴ、カラーボックスのような扉のついていない棚、使いやすい高さのフックなどがあげられます。
少し年齢が大きくなってきたら、ふたや扉があっても片付けられるようになりますが、小さいうちはひとつの動作だけで片付けられるような収納にしてあげることが大切です。
・大きくラベリングをする
特に、同じ収納アイテムを使って収納する場合や棚などに収納する場合に、片付ける場所が一目見てわかるように、片付けるもののイラストや写真などを用いて大きくラベリングをしてあげましょう。
片付ける場所がわかりやすくなるだけでなく、「このマークのところに片付けるのはこれ!」とパズル感覚で楽しく片付けを進められるようになりますよ。
・ひとつの収納アイテムには同じ種類のものだけ
「この箱はぬいぐるみだけ」「このラックは絵本」「このトレーにはミニカーを並べる」…というように、ひとつの収納アイテムには同じ種類のものだけを片付けるようにしましょう。いろいろな種類のものを混ぜてしまうと、片付ける時に迷ってしまいますし、遊びたい時に見つけるのも大変です。
子どもの片付けに関することでお悩みの場合には
どうしても、子どもにとって片付けやすい環境に整えられない。自分自身が片付けが苦手で、子どもにも片付け方を伝えることが難しい。そんなお悩みがある場合は、ぜひハート・コードにご相談ください。
弊社ハート・コードはスタッフ全員、整理収納アドバイザーのお片付けの会社です。スタッフは全員女性で、子育て中の現役ママも多数在籍。片付けのプロのノウハウと、ママとしての視点から、お子様が「自分で片付けできた!」という自信を育む収納のご提案をいたします。また、お子様のお片付けだけでなく、子育て中の暮らしのお悩みや親御さんにとっても暮らしやすい住環境に整えるサポートもいたします。ぜひ安心してお任せくださいね。
お子様のお片付けに悩んだら、ぜひハート・コードに一度ご相談ください。お悩みに寄り添った丁寧な作業で、あなたのお困りごと解決のお力になります。
高橋ひかる
株式会社ハート・コード所属 コラム・インスタ担当
・整理収納アドバイザー
・クリンネスト
・デジタル整理アドバイザー2級
・ホームヘルパー2級
・ファイリングアドバイザー
※記事監修:有賀照枝(整理収納アドバイザー、整理収納コンサルタント)